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マチの新陳代謝 [日常一景]

 山形市の七日町-ここは、現在も山形市の中心市街地と呼ばれる地区で、昭和のころは、デパートや多くのお店が立ち並び、多くの人で賑わっていた。・・・近隣に住む者、特に子供たちにとっては憧れのマチだった。

 しかし、ご多分に漏れず、買い物客は郊外の区画整理地にできた大型店やロードサイド店、あるいは仙台市などに向かい、かつてほどの賑わいは見られなくなっている…。

 そこで、昭和のピカピカしたマチから、それ以前、紅花商人が活躍していた時代から脈々とつながる落ち着いた雰囲気の、観光客にも好まれるような街にして賑わいを取り戻そう、という動きに変わってきている。
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 ここは、以前、うなぎの寝床状の細長い店舗が並び、その奥に映画館(既に廃業)があったところで、右にわずかに見えるコンクリートの蓋の下には、山形五堰のひとつ、御殿堰が流れている。

 昭和の時代の建物は壊し、蔵風の木造店舗を建て、奥の緑のネットが張られている部分、明治初期の蔵座敷は改修して店舗に活かそうという計画・・・残すものは残し、建替えるものは建替える新陳代謝。建物は永遠に残るものではないので、マチに連綿と引き継がれるコンセプトに従って造り替える新陳代謝。

 戦後昭和は、縄文、弥生時代以来のわが国の歴史の中で例外的な人口増加をみせた時代。この時代特有の価値観で造られた建物を壊し、江戸~大正、戦前まで連続性を持ってきたマチの延長線上の姿に変えようという試み。

 人口構成上、マチ=コミュニティはこれからどんどん”大人”になっていく。それに合わせて”大人好み”のマチにしようというのは、とても楽しみなこと。

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