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梅雨の晴れ間の一景 [日常一景]

定義上としては梅雨の晴れ間なのに、真夏のように暑い!・・・九州では大変な大雨被害をもたらした梅雨前線も、ちょっと北上すると、熱中症被害を心配しなきゃならないような暑さに豹変します。・・・目まぐるしく変化する日本の自然に適応するため、日本人も変わり身の早さを身に着けたのかもしれません。
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連休前半は雨降りだったので、晴耕雨読、家にあった本「歴史の交差路にて」を読んでいました。司馬遼太郎氏、陳舜臣氏、金達寿氏の対談を本にしたものです。

その最後のあたりで、「変わり身の早い日本人」という話題で司馬氏と金氏が語っています。
要は、横井小楠やら徳富蘇峰の変化を語っているのですが、その前に「融通無碍の良し悪し」として、こんな幕末のエピソードが語られています。・・・尊皇攘夷を唱え、失脚していた岩倉具視を薩摩の大久保利通が引っ張り出してきた。世間から遠ざかっていた岩倉具視が「尊皇攘夷」を言い出したので、大久保の使いが「まあまあ、それは終わりました」と言ったら、岩倉は「そうか、あれ終わったか」。・・・あれだけ嵐のように吹き荒れていた尊皇攘夷というイデオロギーが、誰も何も宣言することなく、いつの間にか取り下げられ、尊皇倒幕に変わっていたのです。韓国・朝鮮人と反対に、日本人にはイデオロギーを戦わす、とか貫徹する、というのは似合わないのでは?という趣旨でした。

元に征服された中国が儒教統治をやめると、朝鮮は儒教・朱子学のガーディアンになっていくわけで、清朝末期になっても儒教・朱子学統治と中華冊封体制を頑なに守ろうとし、西欧文明と西欧のルールになびいた日本を拒絶し続けた結果、日清・日露の争いの舞台となり、併合へと至ってしまったのと対照的だということです。

よくいうと日本は現実主義なんでしょう。

なるほど、そう考えると最近の政治の流れも妙に合点がいきます。
選挙で掲げたマニフェストも、政権を獲ったら上手くいかないことが判ったので、いつの間にか取り下げ、消費税増税へ変わったとしても、その「伝統」に則ったもので、別にどうといったことはないのかもしれません。・・・「選挙で信を問うべきだ」という野党と主張は日本の伝統にそぐわないもので、まして最も似つかわしくない人がイデオロギー(マニフェスト)を持ち出すのは全く不自然。・・・どう観ても心が入っていないしね。それにまだ「反対」を言っている公卿のような方は岩倉具視に習わなければならないのかもしれません・・・。

一方、朝鮮半島の北のほうでは指導者が交代し、「外国の良いものは取り入れるように」指示されたとのことですが、それでニセモノのミッキーが踊っているというのはちょっと違うような気が・・・やはり、そこはちょっと不器用なんでしょうね。
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