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鷹取山トレイルの一景 [里山トレイルの一景]

黄金週間最後となる日曜日。
天気が良くなったので、念願の西山トレイルを極めに向かいました。実は心ひそかに東の葉山、西の鷹取山を制覇したいという思いが冬の間からありましたが、今年の冬は積雪が少なく、藪が出てスノーシューは難しい状況でした。
葉山を制覇したし、それでは、と午後2時から白禿山の直登を開始。…ここから登るのはたぶん小学生以来のこと。

小学生のころは、白禿山はその名のとおり白く禿げ、落雷した立ち木やアカマツなどがわずかに生えているばかりでしたが、今はナラ類やツツジが生えてすっかり普通の山になり、「名ばかり白禿山」となりました。
すこし面影が残っている場所はありますが。
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山頂には林の中で眺望が悪い東屋があります。…昔はベンチみたいのしかなかったような記憶ですが。
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ここまで10分。
続いてその先の道を行き、高新山へ。
こちらは相変わらずのガレ場ですが、眺めは最高にいいです。
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ここまで20分弱。
さらに行くと、山の神。
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そしてさらに行くと八幡堂川との分かれ道があり、鷹取山方面への道は少し薄くなります。
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途中、倒木もありますが、まだまだ快調。
ピークをトラバースする道を抜けると倒木がさらに増え、だんだん道がわかりにくくなってきました。
それでも何とか道と思い込むしかないような、熊笹の間を抜けていくと、ところどころに森林管理署の赤いスプレーや標識があり、何とか道があることを確かめます。
笹薮の底がなんかフワフワすると思ったら、湿地帯がありました。写真はよくわからないのですが、小さな池になっています。
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さらに道なき道、らしき道を抜けていくと、突如ピークが現れ、鳥獣保護区の赤い標識が立っていました。
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樹が多く眺望の悪い頂上らしき場所から辺りを見渡すと、この辺では最も高い場所で、鷹取山は見えないので、「もしかここが鷹取山?」

鷹取山という山は知る限り、山形県内では中山町に「高取山」があり、新潟県村上市にも「鷹取山」があります。
いずれも里山。昔は弓矢の羽に使うために鷹を捕獲していたそうな。里山なので鷹でもオオタカだと思いますが、今は希少種から外されつつあるオオタカもここにはいません。
鷹取山の特徴は、というと、たぶん、世界で最もコストコに近い里山最高峰(459.1m)かもしれないことぐらいか。

念願の鷹取山制覇で、遠目からはもっと急なのかと思ったら、あっけない登頂。
しかし、笹薮の多い山頂付近は帰りが大変。何度も道を確かめながら進退を繰り返しましたが、結局遭難。
ここは北東へ向かえば畑に出るのは間違いないので、藪をかき分けながら、道らしい道を探し、北東に。…急に両側が急斜面になり、「やばい」と思いながらも尾根筋を下り続けたら足が太い針金の線に引っかかった。…これはブドウ畑の跡。…さらに降りるとビニールハウスが並び、放棄されていない耕作地へ。
農作業をしている人に声をかけたら、「どこから来たんだ」と聞かれ、「白禿山からぐるっと回ってきました」と答えたら、「いやいや、縦走か」と驚かれました。

縦走後の一景。左の山のさらに奥に白禿山や高新山があり、右の高くなっているのが鷹取山。正面の少し高い部分が迷いやすい山。
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里山トレイルに持っていって良かったもの。
1 通気性の良い長袖シャツ(私は半袖で葉山登山してケガをしたのを反省し、The North Faceのジップアップを購入。背中のメッシュが気持ちよく、快適というか、必需品。)
2 グローブ(岩場はもちろん、笹藪や倒木をかき分けることの多い里山では欠かせません。作業用でも十分ですが、私はmont-bellのクールグローブを愛用。デジカメのタッチパネルを操作できるのは便利。)
3 クマ鈴(一度クマにあったことがありますが、鈴を鳴らすとやはり離れていきます。私はカウベル型のものとmont-bellのものを2つもっていきます。いずれも鳴り方が違うので。もちろん消音装置が付いているので、不要な場所では鳴らしません。)

持っていけばよかったもの。
1 鉈か稲刈り鎌(笹薮や藪をこぐのに必要だった!ただし、急斜面では邪魔になるだけですが。)
2 地図(携帯方法が課題だと思います。葉山では急登が多く、失くしてしまいましたので。)

葉山~三吉山の一景 [里山トレイルの一景]

GWの真っ最中、どこも人でごった返す5月3日、最高気温29度の予想の下、上山市の東、三吉山の後背に聳える葉山を目指しました。
20年前に購入した国土地理院地図(2万5千分の1)を持って、仙石地区の登山口を目指します。…入り口は集落の奥、右側から入ることになっているので、それらしい道を見つけ入ります…畑が終わり、杉の人工林に入ると、たちまち倒木だらけとなり、道らしいものはなくなります。それでも地形から道のはずの場所を登ると、急斜面に囲まれた場所に。光の入りにくい杉林内で苔むした石がゴロゴロした場所で、足元が非常に不安定。
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うかつに石に足を乗せたら…ずぼっと倒木の間に足が落ちていき、そこら辺の細木に掴まったら、根が付いていない枝で、転んでしまいました。…後になって気が付いたのですが、左腕に20cmもの切り傷が…左ひざも少しヒリヒリするし。…道らしいところを目指すも、急斜面は続き、尾根筋に上がってようやく登山道らしきところに出ました。

新緑が美しい楢林をツツジが咲くのを見ながら気持ちよく登ると、大きな岩が登山道に立ちはだかりました。岩の間の裂け目を通り、岩の凸凹に手と足をかけて3点支持。名付けて「葉山ダンジャルム」!…登り終えると眺めは美しい。…これで終わりかと思ったら、また大きな岩登り。
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岩の上の皿になっている場所にはクマの糞?
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この道は岩登りが4~5回ばかり続きます。非常に細い痩せ尾根と岩登りの連続で名付けて「葉山大キレット」!
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「葉山」という名の山はあちこちにあって、上山市でも西に葉山神社を祀る山があり、この葉山と対を成しています。山形県内でも月山の前衛を成す村山市などの葉山、長井市の後背に聳える葉山が有名ですが、何となく「葉山」という名の山は山頂部が平らなのかと思っていましたが、何度も上り下りを繰り返す山です。そういえば、村山市などの葉山に登ったときも上り下りを繰り返し、最後は火口跡を見下ろす大きな岩の上でコンビニおにぎりを食べた記憶があります。…修験道の修行の山なのかも。

岩登りの道を終えると、はっきりした登山道に出ました。ここは三吉山と葉山を結ぶ道と看板が示しています。

気持ちの良い広葉樹林の道を行くと、祠のある場所に出ました。葉山神社です。
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お賽銭20円を挙げて参拝、ノートに感想を記します。
ここからは採石場も見えますが、蔵王連峰が連なって見えます。
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南へ歩くと、本当の山頂へ。…そうか、神社は山頂にあるわけではないのか。
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このまま南の登山道に降りるのも気持ちよさそう。…少しあるくと道が見えなくなってきたので、地図で地形を確かめようとすると…ない。…そもそも古い地図にこの道は書いていないので(Web版では記載していますが)仕方がないけど…不安なので、地図探しを兼ねて元来た道を戻り、三吉山へ。

三吉山には小学3年生の時に友達と二人で思い付きで登ったことがあり、そのとき聞いた話では「三吉山と葉山の間のへこんだところにUFOの基地がある。何回も飛び立つところを見た。」ということで、それ以来、現在に至るまで何となくこの場所には気持ち悪く感じていました。
…しかし、実際に来てみると、きれいに道と新緑の雑木林で、とても気持ちいい!どこがArea51か!
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たぶん、中学生以来の三吉山山頂。石仏が整然と並んでいます。
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ここまで来ると、街の眺めが素晴らしく、行きの壮絶な急登、岩登りと痩せ尾根から比べれば、もう帰ってきたような安心感。

でも、下り道は足がガクガク。
「岩海」と呼ばれる石ゴロゴロが急に、そして不自然に広がります。
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ここは、氷河期の跡だとか。三吉山、葉山、そして蔵王連峰と、太平洋プレートに押されたユーラシアプレートにしゅう曲が生じ、隆起した、言わば「しわ」であり、その証拠が、今日苦しめられた岩と石。…岩海は、岩が崩れた跡なのでしょうか?…小学生の頃は、てっきり建設業者が不法投棄した建設資材だとばかり思っていました。

再び林の道に入ると、まもなく水場があります。
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この水、冷たくて、甘みがあっておいしい!…昔は確か、ここに神社があって、小学生の自分たちは、お昼用に小遣い銭で買ったウエハースパンを全部お供えした記憶がありますが、今は何もありません。

ここからはウッドチップを敷き詰めたクアオルトコースで、階段があり歩きやすい。

もう舗装路もあって、ゴルフ練習場など人家が近くなったので、IPodでPrince&New power generationを聞きながら下ります。…そう思ったら、鳥居が。…そして、また鳥居。…参道でPrinceを聴く不信心をお許しください。彼の成仏のためですから…。

高新山のその先へ [里山トレイルの一景]

先週の高新山登山でその先が見たくなって、朝の9時30分から再び白禿山へ
・・・一週間経って、登山道の雪は少なくなっていて、いったん履いたスノーシューを早々に脱いで落ち葉の出た道を長靴で登る
白禿山の山頂はこのとおり
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高新山もザレ場が顔を出し、ザレ→サル→庚申→高新となったのではないかという推測が確信に変わる
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しかし、立春を過ぎて日差しは春のものに変わっていて、上山市街の遠望は素晴らしい
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高新山からその先へ
ここでようやくスノーシューを履き直す

国有林なので森林管理署の方のものと思われる足跡をたどり、孫市山?、山神を過ぎ、途中のピークはトラバースするような道を進むと、だんだんと倒木や藪で歩きにくくなる
八幡堂川へ降りる分岐をさらに進むと、人の足跡はなくなり、そこは鳥獣の世界
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・・・大小のノウサギ、タヌキや鳥類など、さまざま・・・鳥獣保護区なので鳥獣相は豊か・・・でも、イノシシのような足跡はどこにもみられず、ここにはまだ来ていない様子

角度のある斜面で藪にスノーシューをひっかけながら相当難儀して次のピークへ・・・にしても、この辺の山は名前のわからない山が多い

さらにその先のピーク、地形図で358mとだけ書いてあるところへ・・・名前のないわりに頂上は少し開けていて、鷹取山がその先に見える
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・・・そこは昔、弓矢の尾羽をとるために鷹をとったところだろう・・・里地に近いので、オオタカあたりがいたのだろう・・・その名のとおり急斜面の山肌を双眼鏡で眺めてみても、鷹のような鳥獣は見つけられない

鷹取山を攻めたい気もするが、ここでお茶を飲んで11時30分
このように雪が少ないと、歩きにくく、余計な体力を消耗するので、ここで引き返すことに

帰りは藪越えながら、下りなので一気に下り始める・・・と、なんか風景が違う・・・自分の足跡にもなかなか交わらない
・・・迷ったか?・・・地形図を確かめると、少々南側に降りすぎていて、そのまま行けば八幡堂川の最上流部に出るのだろう・・・そこを下れば元来た麓の道に出るのはわかっているが、沢を下るのは危険と判断し、東へトラバースして戻ることに
・・・藪と倒木と少ない雪で歩きにくく、相当に体力を消耗・・・こうやって遭難するのか、と里山で学習

疲れでバテバテになりながらも自分の足跡にたどり着く

帰りは途中の分岐から八幡堂川へ降りる・・・つづら折りの急斜面・・・だんだんと雪が少なくなって、途中でスノーシューを脱いで降りる・・・百枚田にたどり着き、12時30分

・・・これでバテているようじゃ、到底登山なんかできないですね・・・里山といえども雪山をなめてはいけませんね。

高新山冬山登山の一景 [里山トレイルの一景]

秋葉山の山麓を抜け、白禿山登山道入り口へ。
ここからは、誰もまだ足を踏み入れていない冬山。

入り口から突然に傾斜がきつくなる。そして、熊笹がスノーシューにまとわりついて歩きにくい。

つづら折りの道を上りきると、そこは白禿山の山頂。以前はその名のとおり樹木がなく、落雷で折れた木が残るような場所だったが、現在はアカマツなどの樹木が生い茂り、けして眺望はよくない。
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ここを左に折れ、痩せ尾根が続く道へ。
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ピークを一つ越え、再び下りの尾根道に出ると、そこに目指す高新山が姿を現す。
ここは森林限界なのか、急に樹木が少なくなり、見通しが開ける。
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早速アタックを開始。
滑落しないように慎重にクランポンを雪にかませながら急登を試みる。

何度か滑り落ちそうになりながら、何とか足場の良い場所にたどり着き、後ろを振り返ると上山市街の絶景が。
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アタック開始から10分弱。ようやく山頂を制覇。そこには小さな祠があった。
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・・・ちなみに最初の白禿山の標高は304m、最終目的地の高新山は358m。”こうしんやま”=”庚申山”なので、庚申信仰の山なのかもしれません。庚申信仰とは、ワンダーフォーゲル2月号によると、干支の庚申の日に酒盛りをしながら徹夜すると長生きできるという言い伝えだそうです。・・・なんかラマダンのようですが、私の身近には庚申の日とは無関係にそのような行を行っている聖人も少なくないように思います。・・・

今年は雪が少なく登りにくかったけど、所要時間は1時間くらい。適度なスノーシュー散歩でした。今度はその先の里山トレイルを目指したくなりました。

「鳥海山」からの一景 [里山トレイルの一景]

晩秋の散りかけの紅葉の奥に、初冠雪で白く染まった朝日連峰。
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移動性高気圧に包まれて澄んだ青空に映える月山。
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これは、鳥海山山頂付近からの写真です。
・・・って、この角度、何か変じゃない?なんで朝日連峰がこんな近いの?月山は山形盆地からの形だし。何より標高がすごく低い感じがするし・・・。

でも、ここは鳥海山。
標高531mの。
山頂にはちゃんと神社もあります。
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山形県でも東村山郡山辺町の鳥海山からの一景でした。
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