SSブログ

燃えにくい赤 [日常一景]

 たわわに実ったナナカマドの赤い実。
CA3A0227.JPG
 ”たわわ”というと、いかにも美味しそうで、ぶどうとか食べられる実がなったときに使うべきでしょうが、この食べられない実が見事に気持ち悪いくらいなっていました。・・・鳥の立場で見れば美味しそうなのかもしれませんが。

 ナナカマドの名前の由来には、「七回竈に入れても燃えない木だから」という説があるそうです。燃えるような赤い実なのは見掛け倒し。
 英名はJapanese Rowanだとか。木の形とか、赤の派手さとか、中国から来たのかと思っていました。
 中国は、世界同時不況からいち早く抜け出し、国中が燃えている感じ。
 それに比べ日本は、といわれることもありますが、日本も生活が豊かになっていくときは、国民も「洗濯機がほしい、テレビがほしい、車がほしい」となっていたし、政府もこれに合わせて「発電所だ、高速道路だ、新幹線だ」と公共投資をしていたので、これに伴う需要と供給のサイクルが急速回転していて、夢も希望もあって、目先の借金や高い家賃も苦にならない感じだったわけです。
 つまり、中国もインドも成長期の時はそんなもので、人口が多いのでどこまで続くか途方もない感じではありますが、軌道に乗れば当たり前のことでしょう。
 一方、成熟してしまった日本は、といえば、かつて成長期の栄華を基準にものを考えている人が依然として多いので、そんな批判や愚痴もありますが、”草食系男子”が世の主役になる時代には、成長しないなりのあり方が確立されるかもしれません。しばらくは、隣国やその隣国の燃える経済にあやかっていけるでしょう。・・・でも、そのときほど、ブランドイメージが大切になるのでしょう。

 今日は朝から雨が降る中、古屋敷村の民具資料館の茅落としをしてきました。
 雪が積もれば、古茅が引っ張られた重みで落ちてきて、建物自体もダメージを受けることになるからです。すっきりしたし、冬に向けて安心した面もあるのですが、これが本当に茅葺きで再現できるのか、不安がよぎります。なんとか茅葺きの姿を復活させたいものです。そしてまた、その姿を今年訪れた中国や台湾などの人たちに見せたいものです。・・・山の中のひそかな憧れの日本の風景、”燃えにくい”日本のひとつの姿として。

タグ:ナナカマド
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。