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葺き替えの一景 [旅先一景]

長井市大町の丸大扇屋さんの大きな茅葺き屋根を葺き替える作業が行われています。
CA3A0117.JPG

7月から始まり11月1日までの工期と看板に書いてあります。

丸大扇屋さんは大きな呉服屋さんで明治大正あたりは相当にお金持ちの商家で、ここでもかつて書いたかもしれませんが、幕末の蔵あり、ガラス張りの廊下あり、そして冠婚葬祭専用の座敷あり、とものすごいものが残っています。囲炉裏もいくつもあって、母屋の屋根はかなり大きい茅葺きです。

そんな屋根を葺き替えるのだから大変です。・・・普通、この辺の茅葺き屋根は、(この近くにも数件残っていますが)ローテーションのように部分的に葺き、何年かかけて新しくするようです。・・・この葺き方は、どうやら日本海側に多いやり方らしく、冬場に積雪があって、茅が十分に集まらないことからそうなったのではないかと推測されます。

しかし、今回は一気に葺いているようです。
市が業者さんに発注してやっているのだから可能なのでしょうが、いくらかかるのでしょうか?千万単位?多分、業者さんは太平洋側の会社で、河口地帯あたりから大量に茅を集め、保管しているからこういうことが可能なのでしょう。昔風に材料は現地調達、作業は結いで手伝って、となったらこうはできません。
昔ならばお金はそれほどかからなかったのでしょうけれど。

囲炉裏の燻した香りと茅葺きの屋根は大好きなのですが、今に再現するのは容易なことではありません。社会システム全てが一旦変わってしまったのですから。でも何とかならんかなぁ・・・。
タグ:茅葺き
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