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リユースの美 [旅先一景]

 今日は旅先で見つけた一景。旅といっても出張先ですが。
 庄内町の醤油屋さんを訪れたときのこと。ここは凝ったつくりの屋敷で、立派なお庭や茶室があります。
 お庭のまん中には池があり、昔は噴水が出ていたそう。(…少々ミスマッチですが。)
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 庭の飛び石を歩きながら、ふと下を見ると、まあるい石が2つ。
昔の石臼を埋め込んであるとのこと!…つまり性状は変えずに用途を変えての再使用=リユースである。
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 眺めのよさそうなガラス張りの回り廊下の前を横切り、その先を行くと、茶室に突き当たる。
床の間に一輪挿しが活けられた裏千家茶室に座して、ふと上を見ると、今度は普通の天井。
と、思ったら、樽に使った木材を材料にしてあった!…つまり性状は変えずに用途を変えての再使用=リユースである。
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 建築などにリユースした材料を使うとなると、どうもミスマッチとなって浮いてしまったり、貧乏くさくなりがちだけど、時間が調和させたのと、材質、色調が一緒なのと、もちろん配置にセンスがあるのとで見事なアクセントに!
 人間の脳は保守的で、海馬あたりの記憶に全くないものには混乱するが、記憶を蘇らせると気持ちよくなるそう。かといって常に見慣れたものは刺激にならない。”昭和の町”のように、かつて見慣れたものでも、しばらくぶりにみたらうれしい刺激になる。…しかし、最も美しく感じるのは、記憶にある風景の中に少しの意外性を見つけたとき、じゃないでしょうか。
 このリユースの石臼や樽の天井は、ワタクシの”少しの意外性”に見事にはまったのでした。
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