SSブログ

桜色の一景 [日常一景]

今日は雨が降ったり止んだりで気温が上がらず、秋の訪れを感じる日でした。

 さて、”かえでの色”といったら鮮やかな紅色、”銀杏の色”といったら眩しいような黄色、を思い出すでしょう。
...では、桜の色といったら?...日本人なら間違いなく、外人でも多分に、薄ピンクのはかなくも見事なあの色を思い浮かべます。...しかし、薄暗い雨雲に映える、この鮮やかな赤!...これも間違いなく桜の色です。
CA3A0139.JPG
 真っ先に紅葉し、雨降りの後、濡れた葉に薄日が差し込むと、見事に浮かび上がり...まもなく、バラバラっと落葉、地面にべたっと重なる。散りやすいのは花弁と同じだけど、落ちる様や落ちてからがあまりきれいじゃないので、何となくみんな疎ましく思ってしまう。...日本人の愛する桜の姿として認めたくないかのように。

しかし、人がどのように思い入れを持とうが、桜は桜。

美しい時期はほんの一瞬で、後はしばらく目立たない木になり、燃えるように紅葉した後は醜く葉を散らかす...そういう姿を毎年繰り返しています。…人は都合のいいところばかり見ようとしますが、それはほんの一部。地味な時期こそ桜の本当の姿なのかもしれません。


タグ:桜 紅葉
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

夕暮れのマチで風の通う一景 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。