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地域の底力とはⅡ [旅先一景]

 村山市楯岡地区・・・ここは、羽州街道沿いの古い城下町で、”北村山地域”の中心都市として栄えてきたところ。ここ20年くらいは、近隣市町村で商業地開発が進み、また、行政機関なども移転や統合で街なかから無くなったため、商業的な活気が相当に失われてきています。

が、そんな中、歴史ある街なかを歩き、その良さを再発見してもらおうと、”街歩きマップ”が作られました。

 最も街なかを歩くコースをたどってみて、まず気づくことは、蔵の多いこと。大きなお屋敷や商店の裏手には必ずといっていいほど蔵があります。明治や大正あたりにお金持ちだったんだろうな~という感じがします。特に目立つのは石蔵の多さ。聞いてみると、昔大火があってお店などが焼けたため、これを反省し、みんなで蔵を建てましょう、となったのだとか・・・それでこれだけ揃うとは、元々資金力があった土地なのでしょうね。

 戦前に豊なところは面白い建物が多い・・・これはニューヨーク証券取引所?・・・洋品屋さんのバルコニーです!
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 これはセット?・・・魚屋さんと空き店舗です。・・・ちなみに周りにCGを重ねれば、”三丁目の夕日”も”官僚たちの夏”も”白洲次郎”も撮れるか?!
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 かつて広域商店街として活気のあったところは、今、近隣商店街だったところよりもコミュニティが弱くなっているような気がします。ここも、がんばっている人に幾人かお目にかかりましたが、人の厚みの面で大変そうなことには違いない感じ・・・近年、テレビドラマの有名監督など、いろんな人材を輩出してきた土地なので、”底力”はありそうなのですが。


 昨日、高畠町の「昭和縁結び通り」にお邪魔しました。ここは、元々近隣型の商店街でしたが、早くから”昭和”を生かしたまちづくりを進めたことで有名なところです。
 しかし、本当にすごいのは、”人の力”。・・・共同駐車場が無ければお互いの店に停めあう・・・公衆トイレが無ければお店のトイレを使わせる・・・商店街マップでは、品物だけでなく人の紹介も載せる・・・お店に来た客には他に店の人の話もして、そこに送っていく・・・駅が遠ければ、お店の人が車に乗せて送ってあげる・・・まさにこの”人の力”がホスピタリティを生み出し、口コミをつなぎ、県内外からこの”もてなし”を求めてお客さんが集まって来る。中には移住するまでになった人もいるとのこと。まさに”縁結び”。

 こうした”底力”の源泉はいったいどうやって掘り当てると出てくるのでしょうね・・・。
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