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元旦の拝火教 [日常一景]

新年明けましておめでとうございます。
小高い山や丘に囲まれた上山では、山頂にある神社でかがり火が焚かれます。
氏子の人たちが暗く雪の降る中、山に登り、ぼうぼうと火を焚くのです。
毎年焚かれてきたのは、東の三吉山と西の虚空蔵山。市内からその明かりがよく見え、鐘の音も届きます。
・・・いずれの山も上山のランドマークで、かつ、子供ころには超常現象のうわさの絶えなかったエリア。
虚空蔵山のふもとには、知る人ぞ知る、宝剣で有名な”名前を言ってはいけないあの場所”があるし、三吉山の裏にはUFO(未確認飛行物体)の基地があるといううわさ!・・・その証拠を示すものとして、今すぐ、サンキチヤマと入力して変換ボタンを押してください。「基地が三つある山」と、あなたのパソコンが教えてくれるでしょう・・・。そういえば、虚空蔵山という名前も怪しい!・・・”虚空蔵”とは、Wikipedia情報では「梵名:アーカーシャ・ガルバ(「虚空の母胎」の意)の漢訳で、虚空蔵菩薩とは広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味」だとか・・・。やはり宇宙か!宇宙に挟まれているのか?虚空蔵菩薩を象徴するものは「宝剣」。きたぁ~!

 さて、そうはいっても、北側には「キリストの棺が眠る洞穴」のうわさ?子供の戯言?ただの防空壕?がある山があったマチにとってそんな話は珍しくもないわけで、ようやく本題。
 今年から、温泉旅館経営者の有志が、葉山神社を頂く山で初めてかがり火を焚きました。三吉山、虚空蔵山とともに元旦のマチをかがり火の光で三角形に取り囲もうという試み・・・なんともオカルト的?・・・いや、そこは花見山として名所にしようとしているので、元旦も人を集めようと始めたのがホントのようです。子供の頃からこの”元旦の拝火教的行事”に憧れていたので、”行く年来る年”の慈恩寺の鐘の音を聞いた後、一人西の山を目指しました。

 元日0時、雪の間から満月が天頂に現れ、月明かりが地面に積もった真っ白な雪を浮かび上がらせる中、山に登りました。山頂に向い、振り返ると、なんとも美しい夜景。
CA3A0265.JPG
 (写真じゃわからないけど)虚空蔵山のかがり火もよく見える。・・・しかし、三吉山には見えない。今年は雪でやめたのでしょうか?
 
 いつもは、マチの中の寺社を巡る初詣のスタイルを続けているのですが、今年は明かりひとつ点いていない真っ暗な葉山神社に一人で参る最初の初詣。・・・しかも、何のご利益がある神社なのか聞いてなかった!

 神社から少し下がって展望台のところでワンカップ・・・じゃなく”お神酒”を2本戴き、すっかりご利益スタンバイの状態になったところで神社は何の神様なのか聞いたところ、健康だとか。・・・よかった。健康が第一。縁結びとかだったら余計なお願いになってしまっていたところでした。
 話では、健康の神様が健康によい温泉の恵みを与えてくれているのだとか。これは温泉街にとって大切にしなければっ。

 しかし、帰って朝起きたら何となく体が重い。だんだんと胃がムカムカしてきて”大正漢方胃腸薬”を呑む。・・・胃が治ったら今度は腸へ。夕ごはんを食べているとギリギリと痛くなる。”正露丸”を呑んでようやく楽に・・・。何か健康の神様の怒りに触れることでもしたか?ありえない!・・・深夜の”お神酒”2本が原因か。・・・ありえないと思えることにも必ず原因がある。・・・健康だけでなく知恵を授かるために虚空蔵菩薩の真言でも唱えましょう。ノウボウ アキャシャ ギャラバヤ オン アリキャ マリ ボリ ソワカ・・・。
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